障害児教育進研究室




 
1.研究室の活動
重度・重複障がい児(重症心身障がい児)、自閉症、知的障がい児、学習障がい児など障がい児の教育実践研究を行っています。
障がい児は障がい児である前に人間であるという視点から、障がい児の自発的な学習を大切にし、自作の教材・教具を開発し共に学ぶという精神を大切にし、人間行動(体を起こす、手を使う、話す、字を書く、計算するなど)の成り立ちについて研究しています。

リングさし(数の学習)

2.研究の精神
どんなに障がいが重度で重篤であっても、彼らの障がいをマイナスの存在として考えるのではなく、障がいの有するプラスの面、彼ら障がい児が障がいを背負って何を考え、どう行動しているかを彼らから学ぶことによって、新たな人間行動学を樹立することが、本研究室の精神です。
障がいを直接の対象とするよりも障がいの奥深く隠れている人間的な素晴らしさを彼らから学び、共に成長すること通してわれわれの研究を深めていきたいと考えています。

童謡を聴く学習(足で板スイッチを押しテープレコーダを鳴らす)

3.学習内容

研究室では障がい児と一緒に学習をしています。初期学習(体を起こすこと)、手の操作の学習、概念行動形成の学習、記号操作の学習という発達段階で障がい児の学習を考えています。@寝たきりの状態から体を起こすまで、A体を起こし手で操作し、さらに文字を獲得し数を操作するまで発達段階に即して障がい児とともに学習を行っています。

見本合わせの学習(手前の見本<みかん>と同じ型の蓋を開けお菓子を探す

見本合わせの学習素材(充実図形と輪郭図形)